IMG_6890
BRADCOのベールアームが折れてしまい、
というか、自分でへし折ってしまい、
泣く泣くマニュアルピックアップ方式へ変更しました。


しかし、ベールアーム無しの状態でほんとに使えるのか?

いったいどうやって使うんだ?

・・・と思われた方もいらっしゃると思うので、
今回は簡単に使い方をご説明したいと思います。







マニュアルピックアップ方式での使い方



用意するもの

 ・ベールアームが無いスピニングリールセット一式
        


使い方


1:スタート
01スタート
逆転防止ストッパーがついているリールは、
ストッパースイッチをOFFにし、ハンドルを逆転できる状態にします。




2:ピックアップピンを真上に
02指で引っ掛ける


ロッドを握った手の人差し指を伸ばし、
ハンドルを反転させてピックアップピン(ラインローラー 的パーツ)が
リールの真上(ロッド側)に来るようにします。

通常は、ハンドルを逆回転させると、人差し指の腹側からラインが回って来ます。
伸ばした人差し指でラインが当たり、自動的に止まります。
慣れて来ると感触でわかるので、いちいちリールを見なくてもわかるようになります。




3:ピックアップ
03ピックアップ
そのまま人差し指でラインをピックアップします。




4:ピックアップピンを戻す。
04ピンを戻す
ハンドルを少し逆転させてピックアップピンをラインから外します。



5:投げる
05投げる
普通に投げます。



6:フェザリング
06フェザリング
人差し指をスプールにくっつけ、ラインを止めます。




7:ピックアップ
07ピックアップ
ラインは指の腹にかかっているはずなので、
そのままラインをピックアップ。



8:ピックアップピンをラインに引っ掛ける
08引っ掛ける
ラインをピックアップしたままハンドルを正転させると、
あ〜ら不思議(よく考えれば当然なのですが)、
自動的にラインがピックアップピンに引っかかります。



9:巻く
09巻き取り
あとは普通にリトリーブするだけです。


以上です。


一連の動画をアップしてみました。




よくある質問


質問1:使用中にラインが外れないのか?

 答え:不思議と外れません。やってみるとわかります。



質問2:めんどくさくね?

 答え:ベールアームをいちいち返さなくていいので
    むしろ手返しが早くなります。



質問3:じゃあベールアームは無い方がいいというのか?

 答え:総合的に言って、ベールアームはあった方がいいと思います。
    ただ、必要不可欠なパーツというわけではなく(私は絶対必要だと思っていた)、
    ベールアームがなくも思っていたより普通に使えたのでびっくりしました、
    と言いたいだけでございます。



質問4:なんでこんなこと知ってんの?

 答え:興味本位で試してみたからです。
    
    キッカケは、
    私は大好きなワーム「スライダーワーム」の創始者、
    チャーリー・ブリューワーズ氏が、
    ライントラブルを避けるために
    カーディナル33のベールアームを取り去って使っていた、
    という雑誌の記事を読んだこと。

    ベールアームを取り去る意味が全く理解できず、
    ものすごく気になって夜も眠れなくなったので(ややオーバー)、
    コトの真偽を確かめるため、
    ついに自分のカーディナル33のアームを切り落とし、
    実験してしまった。

    何よりチャーリーさんの真似っこもしてみたかったし。


Classic 4inch worms revised 1000pix
charlie20brewer(1)


カーディナルをギンギンに使う人の場合(渓流の人とか)、
金属疲労によりカーディナルのベールスプリング折れてしまうトラブルは
よくあることらしいのですが、
おそらくチャーリー氏がアームをカットした理由は、
それを回避するためだったと思われます。

ベールを返さなければバネが折れることもない。

もしかすると当時のカーディナルのヘビーユーザー達は
みんなやっていたことなのかもしれません。
ハーフベールやベールアームが無いスピニングを見たり、
使ったりしたことがある世代だったとも思うし。

あと、このやり方だと、
不用意にラインを弛ませることは厳禁なので、
必然的に丁寧にラインスラックをコントロールすることになります。

そのため糸よれ等の原因になる巻き取り開始時の不要なラインのたるみが減り、
結果的にライントラブルも減少する、という副次的効果もあると思います。
実際にやってみて、私はそう感じました。

もっとも、チャーリー氏の動画や画像をみると、
特にカーディナルに固執していたわけではなく、
最近の普通のリールもよく使っていたようです。

というか、カーディナル33を使っている場面の方が少ないような・・・。

ちょっとがっかり。



まあとにかく、カーディナル33のベールを切り落とすのは
とても勇気が要りましたよ。

IMG_7586
IMG_7587

でも切り落とした後は全く後悔しておりません。

今もスライダーワームで釣るときは、
作法に則り(何の?)、
ベールアームなしのカーディナル33と、
スライダーワーム専用の「スライダーロッド」を愛用しています。


91LYHAOdxGL
スライダー教の聖典。
ちなみに英語はあんまり読めない。
ついでにDVDも買った。
もちろん英語はあんまり聞き取れない。

でも、気分ですよ、気分。

これが大事。

スライダーの件は、あとで別記事に書いて見たいなと思っています。





さて、話はBRADCOに戻ります。

やはりマニュアルピックアップ方式では納得できない。

直すつもりが、自分で壊しちゃったという悲劇。

その心の傷を癒すには、折れたベールアームを修理するしかない。

次回はいよいよベールアームを復活させる試みが始まります。

果たしてうまくできるのか?






つづく