ある日ヤフオクで面白いリールを発見。


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Abuの「カーディナル853」という妙な形のスピニング。

ジャンク扱いで500円。

特徴的なリアドラグの上についてあるはずの逆転ストッパースイッチがないみたい。

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商品説明には・・・

【動作確認結果】
・回すことが確認できました、欠品のためジャンク品になります、
修理が必要か部 品取りにご検討ください。
 
・・・とのこと。 


なんでも1980年代に発売されたリールらしい。

 ふーむ。

ダイヤルを2個搭載したリアドラグが特徴的。

いかにも80年代風な面白いカタチだ。





真っ先に思い浮かんだのが、これ。

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スバル・アルシオーネ。

近未来感バリバリのデザインがとんがりすぎたようで、
消えてしまった車。

懐かしくなったのでググってみる。

1985年に「4WDアヴァンギャルド」のキャッチコピーで鮮烈にデビュー。

日本車で初めてCD(空気抵抗係数)値=0.30の壁を突破(CD値=0.29)した、特徴的なウェッジシェイプのパーソナル・スポーツクーペ。

急加速、急制動、雨天の時に、それぞれアクセル、ブレーキ、ワイパーが連動して自動的に4輪駆動に切り替わる「AUTO-4WD」システムを搭載するなど、先進的なメカニズムを満載していた。

ただし、

こうした意欲的な車が商業的に成功するとは限らない。

主要なマーケットであった北米市場、国内市場とも発売当初を除けば販売は振るわず、1991年に生産終了となる。

後継の『アルシオーネSVX』へとバトンタッチされたが、それを含めても約10年の寿命でしかなかった・・・。

ちなみにこれが内装。
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LEDのデジタルメーター。無理やり感満載のL字型のハンドル。
スターウォーズやブレードランナーのような世界観。

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BGMはもちろんYMO。

思わず「テクノばんざい!」と叫びたくなる。

スターウォーズやブレードランナーを見て
YMOを聴きながら育った私にとっては、
こういう世界観はたまらないものがあります。





・・・という熱い視線でオークションを見ていたら、
結局誰も入札しなかったので(しないでしょうね)、
500円という価格に惹かれ、思わずゲットしてしまいました。



届いた品物は、ジャンク扱いのわりには予想以上にまとも。



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とりあえずバラしてメンテ。

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複雑な構造。未知の世界。ワクワク。

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ん?

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出土品を発見!
すかさず確保。

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再び、ん?

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さらに奥に・・・

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もう一つ謎の物体が出現。

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鑑識によるDNA分析の結果、おそらくワッシャーの死骸ではないかと思われます。

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可能な限り再生。

ワッシャーの位置
たぶんこのパーツに間違いないでしょう。

たぶん前のオーナーさんが、バラしたときに外れたのに気づかず、
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そのまま組んでしまい、その後ギアに挟まれて死亡したと思われます。

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もといた場所は、このメインギアの・・・

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反対側。

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あとは特に問題なし。
各部洗浄・グリスアップ。

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さっそくテスト。
まあ、ふつうに動きます。

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逆転ストッパースイッチがなくても基本問題なし。
どうしても切り替えたくなったら、穴に棒を突っ込んでスイッチングが可能。



しかし。



このままで終わるつもりは毛頭なし。



いつものように、悪だくみ。



スイッチを自作してみっよかな〜。



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うひひ。






つづく